としょかんができるまで
今までのとしょかん未来ミーティング
「としょかん未来ミーティング」とは
新図書館の建設準備を進める中で、市民のみなさんのご意見をお伺いするために「としょかん未来ミーティング」を開催しています。
「としょかん未来ミーティング」では、市民のみなさんをはじめとして、この施設のサービス、建築・情報デザイン、運営などに関心がある方々と、暮らしの中で、役立ち、そして愛され、魅力的な場所にするために、自由に意見交換を行ってきました。
これからも、瀬戸内市民図書館もみわ広場、牛窓図書館、長船図書館、移動図書館「せとうちまーる号」、「いきいきおとどけ便」などの図書館サービスを育てていくため、「としょかん未来ミーティングでみなさまと意見交換を続けて参りたいと思います。
としょかん未来ミーティングをご紹介したページはコチラ ↓
http://lib.city.setouchi.lg.jp/setouchi_lib/index.html
新図書館整備計画 持ち寄り見つけ分け合う広場
新瀬戸内市立図書館の整備状況について
瀬戸内市では、平成22年度より、新図書館整備を検討し、計画策定と実施業務を進めて参りました。その整備概要をご案内します。
平成22年
10月 瀬戸内市新図書館整備検討プロジェクトチーム発足(10/12)
平成23年
5月 「新瀬戸内市立図書館整備基本構想」策定、公表(5/31)
https://lib.city.setouchi.lg.jp/wp-content/uploads/2022/10/kihonkousou.pdf
平成24年
4月 「新瀬戸内市立図書館整備基本計画」策定、公表(4/1)
https://lib.city.setouchi.lg.jp/wp-content/uploads/2022/10/miraiplan.pdf
平成25年
4月 「新瀬戸内市立図書館整備実施計画」策定、公表(4/1)
https://lib.city.setouchi.lg.jp/wp-content/uploads/2022/10/miraiplan2013.pdf
5月 新瀬戸内立図書館設計委託予算が議会において可決される(5/10)
7月 新瀬戸内市立図書館設計者選定プロポーザルにより契約候補者を東京都の香山壽夫建築研
究所に選定(7/14)
10月 新瀬戸内市立図書館基本設計 完了(10/31)
平成26年
3月 新瀬戸内市立図書館新築工事請負費を含む予算案が議会において可決(3/20)
新瀬戸内市立図書館実施設計 完了(3/31)
6月 新瀬戸内市立図書館新築工事入札(不調)(6/19)
12月 新瀬戸内市立図書館新築工事入札(落札)新瀬戸内市立図書館新築工事中国建設工業㈱・康
愛産業㈱特定建設工事共同企業体が工事請負事業者に決定(12/5)
新瀬戸内市立図書館新築工事監理委託入札が落札。宮崎建築設計事務所(株)に決定(12/16)
契約同意議案可決、新瀬戸内市立図書館新築工事契約締結(12/19)
新瀬戸内市立図書館工事着工(12/22)
平成27年
11月 請負業者から工期延期願提出(11/1)
12月 新瀬戸内市立図書館新築工事変更契約案が議会において可決(12/18)
工期を平成27年12月31日から平成28年2月29日に延長する変更契約(12/21)
平成28年
2月 新瀬戸内市立図書館新築工事完了(2/29)
3月 開館準備作業
5月 竣工式(5/18)
6月 開館 (6/1)
~整備実施計画のかなめ~
「持ち寄り・見つけ・分け合う広場」というメインコンセプトを実現するための新図書館像を7つの指針に整理しました。この考え方をもとに、サービス計画を策定し、展開してまいります。
1.市民が夢を語り、可能性を拡げる広場
単に本を貸出すだけではなく、市民一人ひとりの夢や希望、課題に寄り添い、その実現や解決に必要な情報提供や相談業務を市内全域において積極的に行う。
2.コミュニティづくりに役立つ広場
歴史的・文化的な価値を再認識するための地域・郷土資料の整備に努め、コミュニティの課題解決や将来展望を応援する。
3.子どもの成長を支え、子育てを応援する広場
子どもの生きる力を育む読書を支え、子育て世代が求める様々な情報と空間を提供する。
4.高齢者の輝きを大事にする広場
高齢者が読書や文化的な活動を通して健康な生活を営み、これまで培ってきた豊富な経験や知識を活かし、コミュニティに輝きを放つ手伝いをする。
5.文化・芸術との出会いを生む広場
多様な文化との出会いの場として、多彩なパフォーマンスや芸術との触れ合いの場として、また、市民の表現の場として機能する。
6.すべての人の居場所としての広場
子どもからお年寄りまで、また、外国人や障害者などすべての市民がいきいきと自分の居場所として集い、憩い、学ぶことのできる空間として機能する。
7.瀬戸内市の魅力を発見し、発信する広場
多くの芸術家を輩出した邑久地域、備前刀剣の里として名工を数多く生んだ長船地域、「日本のエーゲ海」と呼ばれる牛窓地域など、瀬戸内市の魅力を発信する。
新瀬戸内市立図書館設計者選定プロポーザル結果
市では、新図書館建設にかかる設計者の選定をプロポーザル方式で選定いたしました。
審査の結果は、次の通りです。
■最優秀者 香山壽夫建築研究所(得点:86.16/100点満点)
■概要
1.第1次審査 参加表明者47社(辞退6社) 平成25年6月29日 実施
2.第2次審査(ヒアリング対象5社〔50音順〕) 平成25年7月14日 実施
- 今村雅樹アーキテクツ
- 環・環境デザイン共同企業体
- kwhgアーキテクツ(優秀者)※
- 香山壽夫建築研究所(最優秀者)
- 徳岡設計
※最優秀者に事故等があり、見積書の徴収が不可能となった場合は、優秀者を見積書の徴収の相手方とします
■審査委員会
本プロポーザルは、次の審査委員により審査を行いました。
委員長 桑原真琴(副市長)
委 員 中井孝幸(愛知工業大学准教授、日本図書館協会施設委員会委員)
委 員 岡 長平(岡山県立図書館副館長)
委 員 川島ゆか(瀬戸内市教育委員)
委 員 山本公子(瀬戸内市図書館協議会会長、元早島町立図書館長、元岡山県立図書館司書)
■審査講評 こちらをご覧ください(クリックして下さい)
■審査項目 こちらをご覧ください(クリックして下さい)
担当部局
瀬戸内市 教育委員会 社会教育課 新図書館開設準備室
〒701-4392 岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓4911番地
電 話:0869-34-5607 F A X :0869-34-4790
Eメール:setouchilib@city.setouchi.lg.jp
建築について
1.設計について
瀬戸内市民図書館もみわ広場は、香山壽夫建築研究所(東京都)が設計しました。
設計者の選定については、全国公募のプロポーザルにより、41社の企画提案書の中から、厳正な審査を経て選ばれました。
以下は、特定された理由など記した審査講評です。
■審査講評
敷地中央部の公民館を活かしながら図書館を設計しなくてはならないため、敷地全体をどのように利用するかについて、様々な提案が寄せられた。公民館の西側はもちろん、南側や北側に図書館を配置する案もあったが、最も多かった提案は北西側を利用したL字型のプランであった。
一次審査では、提出された41案を1案ずつ審査員が相対的に見て、新図書館に求められているテーマへの理解度、公民館との連携、子どもの利用への配慮、郷土博物資料と図書館資料の融合展示、にぎわいと静かな居場所の計画、駐車場の位置、動線の処理などの視点から評価を行い、5者を選出した。結果的に5者とも、北西側を利用した2階建てのL字型のプランが選ばれた。
二次審査は、公開のヒアリング(提案説明15分、質疑応答15分)を行い、その後非公開で協議を行った。瀬戸内市では初めてとなる公開ヒアリングには、市内から30名、市外からも20名の参加があるなど、内外からたいへん高い関心が示された。5者とも熱意あるプレゼンを行い、審査員からの質疑にも誠意をもって答えていただいた。非公開の審査会では様々な視点から協議を行い、最優秀者と優秀者を特定するに至った。
■最優秀者:香山壽夫建築研究所
香山壽夫建築研究所の提案は、まちの広間として、また永く愛される美しさを持った図書館をシンプルな形態操作により提案している。既存の公民館とのつながりや連携、「せとうち発見の道」と題された郷土資料への分散配置、にぎわい空間と静寂空間とのゆるやかなグラデーションなど、たいへん魅力的な空間が丁寧に計画されている。
また、煉瓦積の公民館に合わせた懐の深いアルコーブの煉瓦壁やオリーブの庭の列柱廊、暗転も可能な多目的ホール、耐震設計への配慮など、よく練られた質の高い提案として高い評価を得た。
一方、北側の読書テラスのセキュリティ、2階メイン通路から外れた喜之助人形の展示場所、吹抜けに面したヤングアダルトの音の問題などが指摘されたが、今後設計を進めていくうえで十分に再検討が可能だと判断され、最優秀者に特定された。
2.建築について
建築概要
- 敷地面積 10,237.31㎡
- 建築面積 1,496.06㎡
- 延床面積 2,399.19㎡
- 建物構造 RC造一部S造
- 収蔵冊数 20万冊(開架書架:12万冊 閉架書架:8万冊)
- 工期 平成26年12月~平成28年2月
施工監理 宮﨑建築設計事務所(株)
施工 新瀬戸内市立図書館新築工事中国建設工業㈱・康愛産業㈱特定建設工事共同企業体